男でありたい
クリスマスイブの24日
妻と病院に行った
検査結果を聞きに
今月頭に異常ありとの事で精密検査をしたのが2週間前
クリスマスイブを楽しみにしていない人もいるという事を生まれて初めて知った
結果は悪くはなかった、特に生き死にに関わらない
しかしこれからは半年に1回の検査と
進んだ場合は手術が必要になる
別に普通に生きれるのだが、言ってみれば小さい爆弾を抱えながら生きるわけだ
今日8時に起きた、妻はまだ寝ている
いつもなら車でいくのだが
何故か歩いて錦糸町までいく
40分ほど歩きながら色々な事を考える
確かに重病ではない、普通に生きていける
しかし何もないほうがいいに決まっている
彼女は私のように人に迷惑をかけて生きてきた人間ではない
ほんと優しい人なのだ
これからの事を色々考えながら錦糸町につく
錦糸町は汚い街だ
馬券売り場の周りに飲み屋が連なり
おでんを食べながら酒を飲む
新聞を見ながら騎手を見る
昨日までぺリエを買おうと思っていたが
一人の男に目がいく
私が20年の競馬歴で一番気合の入った騎乗をしてくれると思う騎手
横山典弘リンカーン
12時近くになり周りがざわついてくる
大勢の人がそれぞれの思いで馬券を買いにくる
私は錦糸町の馬券売り場が好きだ
ここは競馬がしょせん博打である事を再認識できる
ディープインパクトは鉄板、鉄筋
鉄筋2本の指示書に対し、実は6本入っていたという程の鉄板
騎手が武豊,人間国宝のような男が作った、鉄筋増強された馬
ここで負けてはいけない
相手は男1本
横山リンカーン
私の馬券に裏はない
常に表
8万馬単1点を買い
家に帰った
それぞれの思い
私は自分を貫いた
私の中の男を貫いた
当たるとか当たらないとかじゃない
自分を最後まで貫く事ができるのか
それが私の今回の有馬記念
無駄な金と思う人もいるだろう
しかし無駄な事にさえ自分を貫けないのなら
何かあった時に自分の信念を貫く事など出来ない
2人の日本人の騎手に
人気外人2頭を蹴散らし
男の騎乗を見せてほしい
私は今清々しささえ感じている